脇汗がひどいと悩んでいる人は、意外と多くいます。
元々健康な人なら毎日汗はかくものですが、あまりにも多量だと心配になる方もいるでしょう。
また、脇汗がひどくなると服のシミや臭い、蒸れなど様々なことが気になってしまいます。
今回は脇汗がひどいと悩んでいる方に向けて、脇汗が多くなる原因や対処法についてご紹介します。
目次
汗はどんな時に出る?
汗をかく理由は、主に3つに分けられます。
温熱性発汗
人間が汗をかく主な理由は体温調節を行うためで、これを「温熱性発汗」と呼びます。
気温が高い時や運動を行った時は体温が高くなるため、汗をかくことで皮膚から汗と一緒に熱を蒸散させています。
全身から持続的に汗をかき、手のひらや足の裏にはかきにくいという特徴があります。
精神的発汗
汗は脳の視床下部からの指令によって出ています。
体を動かしていない時でも、緊張していたり興奮していたりすると脳が指令を出して発汗します。
特に脇や手のひら、足の裏などに汗が集中して出やすくなるという特徴もあります。
主に冷や汗やあぶら汗などが「精神的発汗」に分類されます。
味覚性発汗
辛いスパイスが多く使われている食べ物を食べた時にも汗はかきやすいです。
脇汗をかきやすい人の特徴
脇汗をかきやすい人の特徴をいくつか挙げていきましょう。
日頃からトレーニングを行っている
日頃から筋トレや運動などをよく行っている人は、体の基礎代謝が高い状態になっています。
肥満気味
肥満傾向があり太っている人は、皮下脂肪が体内に熱を籠らせてしまうため、体温調節のために汗をかきやすくなります。
酒やたばこ、コーヒーの摂取量が多い
煙草やコーヒーにはニコチンやカフェインなど神経を興奮させる成分が多く含まれており、日頃から摂り過ぎていると汗をかきやすくなります。
遺伝や生育環境
ホルモンバランスが乱れている
汗を出す指令を行う脳の視床下部では、同時にホルモン分泌も司っています。
脇汗がひどい時の対処法
脇汗がひどい時は、以下の対処法があります。
こまめに拭き取る
気温の高い季節には誰しも汗をかきやすいため、基本的にはこまめに汗を拭きとることが大切です。
脇汗が気になったら、タオルやハンカチ、市販の汗拭きシートなどで拭き取りましょう。
汗がだらだらと出続けてしまう時は、脇や手首、足の裏、膝の裏など太い血管がある場所を冷やすと汗がひきやすくなります。
制汗剤を利用する
外出先でこまめに脇汗を拭き取れないという人は、制汗剤を利用するのがおすすめです。
制汗剤には発汗を抑える成分が含まれており、脇汗を極力かきたくない時に役立ちます。
制汗剤は持ち歩けば気になった時にすぐ使えるのも良い点です。
脇汗パッドやシートを貼る
脇汗を洋服に染みさせたくない人は、脇汗パッドやシートの利用がおすすめです。
汗をかきやすい自覚がある人は、普段のインナーを脇汗対策用のものに変えてみるのもおすすめです。
脇汗のにおい対策も大切
脇汗がひどい場合には、脇汗のにおい対策も重要です。
こまめに汗拭きシートで拭き取る
気になる汗のにおいは、汗をかいた後に菌が繁殖することで発生します。
脇汗をかいた時に、できるだけすぐに拭き取ってしまえばあまり気にならなくなります。
洗濯でも工夫する
脇汗の大きな悩みの1つに、服ににおいや汗染みによる黄ばみなどを残しやすい点が挙げられます。
日頃から汗をコントロールすることも重要
汗のかきやすさは日々の生活習慣や精神的要因も大きく関わっています。
制汗剤にも効果はありますが、無理やり汗をかかないようにするよりは根本的な改善を目指す方が重要です。
脇汗がひどい人は、日頃から汗を適切にコントロールするために心掛けたい習慣をいくつかご紹介しましょう。
適度な運動を心掛ける
通気性の良い服装をする
汗をかきやすい季節は綿や麻など通気性の良い服を着るのが良いでしょう。
脇汗をかいても蒸発しやすいため、嫌なにおいや蒸れを軽減できます。
自律神経を整える
動物性脂肪を取り過ぎない
肉や魚、チーズ、バターなどの動物性脂肪を多く含む食品は、過剰摂取すると体内に熱を籠らせて皮脂腺の働きも活発にしてしまいます。
適度に摂る分には問題ないので、バランスの良い食生活を送りましょう。
ストレスを溜めない
精神的なストレスを溜めていると、脇に嫌な汗をかきやすくなります。
ストレスは脇汗以外にも体調を崩す原因につながるので、日頃から好きなことをしてリフレッシュする習慣を身に付けてください。
多汗症の場合は病院へ
脇汗がひどい原因が多汗症の場合は、皮膚科など病院を受診し、適切な治療を受けましょう。
ボトックス注射や手術などでひどい汗が改善されるケースもあるので、主治医とよく相談してください。
脇汗がひどいと悩んでいる人は多いですが、まずは自分がどのような汗をかいているのか知ることも大切です。
脇汗は汗拭きシートや制汗スプレー、脇汗パッドなどで対策できますが、根本的に生活習慣を見直すことで脇汗がひどい人も改善するケースがあります。
あまりにも脇汗がひどいという人は、皮膚科で適切な治療を受けましょう。