脇の下がかゆくなること、よくありますよね。
脇は汗をかきやすく雑菌が繁殖しやすく、反面的に乾燥もしやすい部位。
そしてカミソリや毛抜きなどによるムダ毛の自己処理がうむ「物理的な刺激」、アレルギーなどによってかゆみを生じやすい部位です。
しかも形状的に摩擦も起きやすいため、かゆみの原因がオンパレード。
かゆみは皮膚内にある肥満細胞から「ヒスタミン」が分泌されることで起こりますが、かいてしまうと更にヒスタミンを分泌してどんどんかゆみを増長してしまいます。
つい、かきむしりたくなるけれど、脇の下はかいてはいけません。
今回は脇の下のかゆみの原因とかいてはいけない理由についてまとめます。
目次
脇の下がかゆくなる原因6つ
1.脇汗
脇の下には沢山の汗腺があります。
そのため脇の下は汗も多くかいてしまうのです。
この脇の下の汗をそのままにしておくと、肌はアルカリ性へと傾きます。
アルカリ性に傾いた肌は肌荒れや雑菌の繁殖がすすみ、かゆみを生むことに。
脇の下に汗をかいたら、こまめに拭きとることが大切です。
熱も籠りやすい部位なので、通気性のよい衣類を選ぶと効果的です。
2.脇の下の肌の乾燥
脇の下の汗を放置すると、雑菌繁殖だけでなく肌の乾燥をも招きます。
汗は蒸発するときに、肌の表面にある水分も奪っていきます。
乾燥した肌はバリア機能が低下して、外部刺激にも反応しやすくなってしまいます。
その結果、皮脂腺から活発に皮脂分泌がされるようになり、毛穴づまりを起こしたり、かゆみを生んでしまうのです。
これは脇の黒ずみの原因にも。
脇の下もきちんと保湿ケアする必要があるのです。
3.アレルギー
アトピー体質やアレルギー体質の人は、肌のバリア機能も弱いことが多いです。
そのため脇の下にひどいかゆみを生じてしまうことも。
特に金属アレルギーの人は、ムダ毛処理にカミソリを使用するのは危険です。
アレルギー反応によって、皮膚が炎症を起こしたり、カミソリの刃によってかゆみを助長する可能性が高いです。
4.マラセチア菌
マラセチア菌は、誰しも皮膚に持っている常在菌の一種です。
健康な肌であれば、特に悪影響は及ぼしませんが、汗、ムレ、乾燥などで肌にダメージが与えられえると、アラセチア菌が異常繁殖する原因になります。
マラセチア菌は、体にできるニキビの原因にもなります。
異常に繁殖すると、強いかゆみを起こし、脂漏性湿疹へと移行することも。
こうなってしまうと、抗真菌できる石鹸でのケアや、皮膚科の受診が必要になります。
5.制汗剤
汗を抑えるために使用している制汗剤こそが、かゆみの原因になっていることもあります。
汗腺をふさいで汗を防ぐ制汗剤は、肌には決していいものではありません。
毛穴が塞がれているので、老廃物を溜めこんでしまいニオイの原因を生むこともあります。
制汗剤は多用せずに、必要最低限使うのがおすすめです。
6.カミソリ負け
脇の下のムダ毛処理に、カミソリを使用していると肌の表面は目には見えない多数の傷がつくといわれています。
そうすると炎症や雑菌の繁殖が起きたり、肌の乾燥をも招く結果に。
アレルギーでなくても、カミソリの使用は注意が必要です。
そしてカミソリの多用も、脇の下を黒ずませる原因にもなります。
7.疥癬(かいせん)
脇の下の皮膚の角質層に、ヒゼンダニというダニが棲みついている可能性も。
ヒゼンダニが棲みついていると赤い水ぶくれができるのが特徴。
もし、かゆみとともに赤いみずぶくれを見つけたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。
8.カンジタ
カンジタといっても、性病ではありません。
そもそもカンジタは私たちの体に生息する常在菌のひとつ。
かゆみが強く、脇の下に赤い発疹が出来ている場合はカンジタを疑ってみてください。
もし、バストの近くにまでかゆみがある場合は可能性大です。
9.あせも
あせもは、汗を沢山かき汗腺につながる汗の出口がつまることで炎症が起こった状態です。
過度の緊張や、スポーツなどで大量の汗をかき放置すると、角質層はふやけてしまいます。
これが汗の出口を塞ぐ原因に。
汗は出口が塞がっても、外に出ようとするため「あせも」となってしまうのです。
脇の下は汗をかきやすく、ムレやすいので高温多湿になります。
これが雑菌の繁殖や、角質層のふやけの原因に。
脇のかゆみの根本は脇の汗がかかわっています。
日々、こまめに拭きとり清潔を保つように心がけましょう。
脇の下をかいてはいけない理由
かゆみはヒスタミンが大きく関わるため、かくと「余計にかゆく」なります。
でも、爪をたててガリガリとかいてしまうと皮膚には相当なダメージが加わることに。
ダメージを受けた肌はメラニン色素を生成するため、これが脇の黒ずみの原因になるのです。
脇の下はとても皮膚が薄いので、外部刺激にはとても敏感。
脇の下は、とてもデリケートなのでやさしくケアしておかないと、色素沈着や黒ずみをどんどん育ててしまうことになります。
もちろん、脇の下をボリボリかくのは美しい絵でもありません。
かゆくなってしまうと、つい手は伸びてしまうものですが、しっかりケアしておくようにしましょう。
人前でかいてしまうと恥ずかしいですから・・・。
脇の下を黒ずませないために
脇の下は、一度黒ずんでしまうと短期間では治すことができません。
脇の下がかゆくなりやすい、と悩んでいる人は黒ずみができるまえにしっかりとケアしましょう。
まず、毎日脇の下を綺麗に洗い、しっかりと保湿ケアをすること。
これを繰り返していれば、脇の下が黒ずんでしまうことは回避できます。
しかし注意したいのは、その脇の下の洗い方。
ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのはNG。
肌へのダメージを和らげるためにも、石鹸やボディソープをしっかりと泡立て、泡で洗うようにしてください。
そしてムダ毛処理にも注意が必要。
カミソリでムダ毛を処理する場合には、必ず衛生的な新しい刃のカミソリを使用するようにしましょう。
濡れたまま保管したり、古い刃を繰り返して使用していると、脇の肌に沢山の傷をつくってしまうことに。
カミソリでのムダ毛処理は脇の下の黒ずみを生む大きな原因になるため、刃を何度も往復させることはせず、毛の流れにそって剃るのが正解です。
また、アレルギーによるかゆみで悩んでいる場合には、皮膚科を受診して適切なケアをしていきましょう。
アトピーなどの場合は、自己ケアでは改善が難しいのでステロイドや保湿剤を処方してもらい、しっかり毎日塗り続けることが必要になります。
乾燥を防ぐ保湿ケアは、肌の状態を根本からよくしていくことにつながるので、黒ずんでいなくても継続してほしい習慣です。
すでに脇が黒ずんでしまっていたら
脇の下のかゆみに長く悩まされ、すでに脇の下が黒ずんでしまっているのなら、脇の専用クリームでケアしていきましょう。
脇の専用クリームは、保湿効果はもちろん美白効果の高い成分が配合されています。
脇の黒ずみは、「肌がダメージを受けました」という証拠のようなもの。
自分を守るために肌が生み出したメラニン色素の蓄積で、角質層も厚くなってしまっているのです。
脇の専用クリームで、しっかり保湿を繰り返していけば、肌のターンオーバーも正常化し、蓄積していたメラニンも徐々に剥がれ落ちていきます。
最低でも1ヵ月はこのケアが必要となりますが、皮膚科などでレーザー治療を受けるよりもコスパがよく、自宅でケアができます。
入浴後に顔に化粧水を塗るのと同じように、毎日脇の下もしっかりとケアしていきましょう。
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私自身長年愛用し、今では綺麗な脇の下になれたため、おすすめします。
黒ずみ、ブツブツ、脇の黒い線に悩んでいましたが、今ではここまでキレイになりました。
脇はムダ毛処理はしても、肌の保湿ケアまでしているという女子が少ないそう。
黒ずんでしまって悩む前に、しっかりと保湿ケアをすることを心がけましょう。