脇の下の黒ずみに悩み女性は、夏場になると急増します。
海やプールなどのレジャーにおいても脇の下の黒ずみは目立ってしまうもの。
そして案外、皆目が行ってしまう部位なんですよね。

脇の下の黒ずみは、色素沈着が原因です。
私たちの皮膚はダメージや刺激を受けると、メラノサイトに信号が送られ、「メラニン色素」を作り出します。
これはメラニン色素によって、肌を強くし、守ろうという自己防衛システムなのですが、見た目に「黒く」なるのが辛いところですよね。

そして皮膚の黒ずみは出来てしまうとなかなか元に戻すのも困難です。
誰しもなり得る、脇の下の黒ずみ「色素沈着」の原因と治し方について知っておきましょう。

メラニン色素とは

メラニンといえば、私たちの肌にシミをつくる原因、そして脇の下の黒ずみの原因にもなっているイヤなもの、というイメージが強いことでしょう。

でも、メラニンは紫外線から肌を保護するという重要な役割も持っているのです。

メラニンは、ユーメラニンとフェオメラニンの2種があり、人間のみならず他の動物、植物にも存在する色素。
私たち日本人は黄色人種といわれていますが、黒人や白人などとの肌や髪の毛の色の違いも2種のメラニンの量が関わっています。

黒色メラニンといわれるユーメラニンが多いほど、肌の色、髪の色が黒くなります。

高齢者に白髪が出るのも毛根でのメラニン生産が行われなくなることが原因だともいわれているんですよ。

メラニンは、紫外線や外部的ダメージを受けた際に、メラノサイトへと信号が送られ生成されます。
私たちにとっては皮膚の黒ずみを産み、やっかいなものですが、実際にはメラニンを含んだ表皮細胞がバリアのような役割を果たし、それ以上肌への刺激を受けないように守ろうとしているのです。

つまり、黒ずんで不快な反面、とても重要な肌の保護を行っているのがメラニンなのです。

そして黒ずみや色素沈着を起こしている肌は、「刺激」や「ダメージ」を受けた部位ということになります。

メラニン色素を減らす方法

メラニンが肌を保護する役割を持つことはわかっても、脇の下の黒ずみは解消したいもの。
作り出されるメラニンを減らす方法はあるのでしょうか？

残念ながら、メラニン色素自体を減らす方法はないんだそうです。
たしかに、メラニンが減ってしまうと紫外線からの保護能力も低くなり、皮膚がんなどにもなりやすくなってしまうといいますから、身体的にはなくなってしまったら大変です。

でも、メラニンの生成を抑えることは可能です。

メラニンは、肌の奥底にある「メラノサイト」に信号が送られて作り出されます。
このメラノサイトは普段は停滞していますが、紫外線を浴びたり、肌にダメージが与えられると動きはじめます。

つまり刺激を察知する→メラノサイトに信号が送られる→メラニンを作り出して肌を守ろうとする、という一連の連携プレーが作動するというわけです。

メラニンは生成されてから、皮膚の表面へと出ていくにつれ徐々に黒ずんでいきます。
なんでも生成された直後は白く、黒ずんではいないんだとか。

全身の皮膚に関しては、とにかく紫外線にあたらないようにする、というのがメラニン生成を抑える最大のポイントです。

顔のシミなどを気にしている場合には、とにかく紫外線予防をすること、そして万が一日に当たってしまった場合には、すぐに保冷剤などで冷やすことも重要です。

そして脇の下の黒ずみにも同じことが言えるのです。
刺激を、ダメージを与えないようにすることこそ、脇の黒ずみ解消の第一歩なのです。

メラニンの仕組みはわかってきましたか？
では脇の下の黒ずみはどのように防いでいけばいいのでしょうか？
脇の下は体や顔と違い、思い切り紫外線を浴びるということも少ない部位です。

・・・でも、もっとダメージを受ける行為が潜んでいますよね？

脇の下の色素沈着の原因

メラニンの生成は、紫外線によるダメージ、という話をしてきましたが、問題は「ダメージ」という部分。
私たちは脇の下にムダ毛が生えることで、習慣的に脇のムダ毛処理をしています。

ほとんどの女性が一度は自分でカミソリで剃るなどの自己処理の経験があることでしょう。

実は、何気なく行っているこのムダ毛処理こそが、脇の色素沈着の原因の大半を占めています。

カミソリ

カミソリでムダ毛処理をすると、ムダ毛と同時に皮膚にもダメージが与えられます。
カミソリを使用するときに、ただ濡らして剃っている人、実は相当なダメージがかかっていますよ。

脇をカミソリで処理するには、清潔で新しい刃のカミソリの使用、そしてしっかりとムダ毛を柔らかくして剃る、最後にしっかりとクールダウンさせること、保湿ケアすることが欠かせません。

これらを怠っていると、どんどん脇の下の色素沈着は悪化していきます。

更に、カミソリの刃が古い、濡れた場所でいつも保管している、何度もカミソリを往復させて脇の下のムダ毛を剃っているという人は、自ら黒ずみを作っているとしか言えません。

カミソリの刃はなるべく新しいものを、使用後は綺麗に洗って乾燥させ清潔な状態で保管しておくこと、何度もカミソリを脇の下で往復させないことが重要です。

毛抜き

毛抜きでムダ毛処理するのなら、皮膚ダメージは少ないでしょう、と思い込んでいる人も多いようですが、毛抜きでぬくこともカミソリと同等かそれ以上のダメージを生む行為です。

次の写真のように、ダメージを受けてしまうこともあります。
脇の下がこんな状態になってしまっては、人目にさらすことは出来ませんね・・・。

毛抜きでムダ毛を抜くことを繰り返していると、埋没毛になったり、できものができたりと、皮膚トラブルを生むことにもなります。
これもさらなる色素沈着の原因となるので、毛抜きの使用もおすすめできないのです。

衣類・下着の摩擦

日々生活の中で、脇の下というのは思っているよりも摩擦を受けています。
ふと手を上げ下げする動作、何気なく歩いているその時にも、脇の下には摩擦が起こっています。

実は脇の色素沈着の原因は、この摩擦でもあるのです。
摩擦が起きて擦れた皮膚も、紫外線やムダ毛処理による外部的刺激を受けた時と同様、メラニンを生み出す原因となります。

乾燥

脇の下は汗ばみやすいので、乾燥とは無縁と思われがちですが、実際にはとても乾燥しやすい部位です。
脇の下を保湿なんてしたことがない！という人も多いかもしれませんが、脇の下は日々しっかりと保湿ケアを必要としています。

脇の下にかいた汗が蒸発する際には、皮膚の大切な水分をも奪っていってしまうのです。
実は顔と同じくらい保湿ケアをしておきたい部位ということになります。

その上、脇の下はムレやすく雑菌も繁殖しやすいため、ただの保湿でいい、というわけにもいきません。
殺菌作用があるアイテムでのしっかりとした保湿がカギになってきます。

肌の乾燥はバリア機能の低下も産んでしまいます。
そうなると更に外部からの刺激に弱くなり、ダメージも受けやすくなるため、黒ずみスパイラルは止まらなくなってしまいます。

ムダ毛処理後はもちろん、入浴後はしっかりと保湿するように習慣づけましょう。
肌の乾燥は色素沈着の原因になるので、黒ずみ改善には保湿ケアが効果的なのです。

脇の下の色素沈着の治療、治し方とは

脇の下の色素沈着の治療は、美容皮膚科での受診がおすすめです。
黒ずんだ色素沈着の部位にレーザーをあて、肌の色を改善する治療が行われます。

また、内服薬や塗り薬が処方され、美白効果の高い軟膏を塗ることが多いようです。
しかしながら、美容皮膚科での治療は未だとても高額になってしまうことが多いため、全ての人にお勧めできる方法ではありません。

ここでは自宅でできる脇の下の黒ずみ、色素沈着改善方法をまとめておきます。

1.重曹パック

脇の下の黒ずみに重曹パックが効く、という口コミをよく目にします。
でも、全ての黒ずみに効果があるわけではないので要注意。

重曹パックは、脇の下の色素沈着には効果がほとんどなく、毛穴の酸化した皮脂づまりによる黒ずみに効果的といわれています。
そして刺激も強いので、色素沈着には逆効果ともいえますので、行う際には注意しましょう。

また使用する重曹も食用を選ぶようにしておきましょう。
脇の下の皮膚に過度の刺激を与えないためにも、食用を使用する方がおすすめです。

重曹パックについては以下の記事でまとめています。

2.クエン酸

クエン酸にはピーリング効果があるといわれていることから、脇の下の色素沈着にも効果があるという話もあります。
実際に、多少のピーリング効果はあるため、全く効果がないとは言い切れませんが、こちらも肌ダメージの方が心配です。
角質が蓄積したタイプの色素沈着には効果があるといえますが、私はおすすめしません。

クエン酸については以下の記事でまとめています。

3.オロナイン軟膏

万能薬という人もいるほど皮膚の疾患やトラブル対策に人気のオロナイン軟膏。
たしかに脇の下にできた「できもの」や「ニキビ」などには効果があるといえるでしょう。

でも、すでに出来てしまった色素沈着に関しては効果は期待できません。
保湿効果は高いのであくまで、黒ずみの予防にはなるというのが実際のところです。
オロナイン軟膏については以下の記事でまとめています。

4.ココナッツオイル

植物オイルブームの代表ともいえるココナッツオイル。
様々な美容や健康効果が話題になっており、脇の下の黒ずみにも効果があるという話も。
しかしながらココナッツオイルでの黒ずみ改善もちょっと難しそうです。

肌のバリア機能を高めるためには効果的なので、こちらも黒ずみの予防にはなるかもしれません。

ココナッツオイルについては以下の記事でまとめています。

色素沈着はメラニンにしっかり作用させなければ治らない

いくつもの脇の下の黒ずみや色素沈着を治す方法があるものの、どれもいまひとつ効果的とはいえません。
ムダ毛処理が原因となった色素沈着の場合、大半の人は脱毛サロンで脱毛することで改善します。

それはムダ毛処理の回数が減ることで、肌へのダメージが軽減するから。
ムダ毛処理の度にダメージをうけ、生成されていたメラニンが作られにくくなるからです。

しかし、中には脱毛サロンで脱毛したのにもかかわらず、脇の下の色素沈着が残ってしまっている人も。
その場合には、しっかりと保湿すること、美白効果のある化粧品を使用してケアしていくことが必要です。

脇の下の黒ずみ解消の決め手はしっかりと乾燥を予防して、メラニンの生成を抑えること。
「メラニンをできにくくすること」が最大のポイントなのです。

脇の下専用の市販のクリーム

脇の下の黒ずみ、色素沈着は脇の下専用の市販のクリームで治すのが一番効果的でリーズナブル。
実際に私は自宅にいながらして、脇の下の黒ずみを改善させました。

おこってしまった色素沈着の改善にしっかりアプローチする成分が入っている物を選びましょう。
しっかりと抑えたいのは、「美白効果」と「保湿効果」です。

脇の下の黒ずみ、色素沈着を治すには、肌の状態を改善することが必要。
しっかりと保湿をすることで、黒くなった脇の下の皮膚のターンオーバを促し、美白成分でしっかりと黒ずみをケアできるアイテムでなければ意味がありません。

私が実際に使用した、おすすめの脇の下専用クリームをピックアップします。

アットベリーは、コスメサイト「＠コスメ」でも高評価の脇の下専用のクリームです。

 

＠コスメでの評価は★6個が最高ですが、現時点でアットベリーは★5.6個と高評価です。

アットベリーに配合されている「美白成分」はこちら。

成分名	作用
プラセンタ	細胞を活性化。肌のターンオーバーを促進
グリチルリチン酸２K	消炎作用。肌のキメを整える。
甘草フラボノイド	メラニン発生酵素「チロシナーゼ」の活性を抑える。
トウキエキス	メラニン抑制・抗炎症・血行促進・保湿。
エイジツエキス	細胞活性。肌の保湿効果。

顔に使用する化粧品のごとく、厳選された美白成分が配合されています。
アットベリーの特徴は、脇の下だけでなく全身の気になる黒ずみに使用できる点。

二の腕にできやすいぶつぶつ毛穴解消にも効果があると評判です。

肘やヒザ、くるぶし、足の指、そして脇の下と黒ずみが気になるところに塗り込んでケアしていきます。
そしてデリケートゾーンの黒ずみに使用しても大丈夫。
アルコールは無添加なので、デリケートゾーンでピリピリ痛みを感じることもありません。

 

そして、黒ずみ、色素沈着の改善には欠かせない「保湿成分」はこちら。

成分名	作用
セラミド	肌のバリア機能を高める。シミ・シワの予防。
コラーゲン	肌にハリや潤いを与える。
ヒアルロン酸	高い保水力でシワ・たるみの予防。
エラスチン	肌のハリUP。肌を柔らかくする。
トレハロース	抗炎症作用・細胞の保護。
アラントイン	抗炎症作用、皮膚の再生をサポート。

保湿成分もまるで美容液のような成分ばかり。
色素沈着を起こし、ゴワついている脇の下の皮膚を柔らかくしつつ、バリア機能を高め、しっかりとターンオーバーを促す成分が凝縮されています。

この美白成分と保湿成分の凝縮が、黒ずみに悩む方のリピート率が高いポイントなのかもしれません。

そして、アットベリーには脇の下のケアにはありがたい「消臭効果」もあります。
配合されているクワエキスは殺菌作用が高く、雑菌の繁殖をおさえ気にな脇の下のニオイケアも。

汗を抑制する制汗剤も立派な脇の下の黒ずみの原因です。
毛穴に制汗剤の粒子でフタをして汗を抑えるのが制汗剤のしくみ。
きちんと粒子を洗い流すことは難しく、制汗剤の多用も脇の黒ずみを悪化させていくのです。

毛穴づまりが悪化して皮脂や汚れと一緒に粒子が詰まると、酸化し硬くなって角栓になってしまいます。
こうなると黒ずみだけでなく、黒ずんだブツブツまでもができてしまうので、制汗剤を多用しなくなるのはとてもいいことなのです。

脇の下の色素沈着を自宅で治す！

私の脇の下の黒ずみ歴は長いもので、どんなに暑くてもノースリーブやキャミで外出することはありませんでした。
脇の下が黒いのって、体質で治らないものだと思い込んでいました。

30歳を過ぎても脇の下の黒ずみはそのまま。
人目にさらさないように、日々黒ずんだ脇を締めて生活してきました。

黒ずみ、ブツブツ、脇の下に入る線、の三重苦。

長年私の脇の下はこんな感じでした。
いや、正直に言うならこの写真はだいぶ良い状態の時のものです。

 

アットベリーを塗りだしてから1週間ほどで脇の下のカミソリ負けやザラザラ感が軽減。

塗った後に薄い膜を貼ったようになるアットベリーは、まさにバリア機能を高めている様子。
しっかり保湿してくれているのがわかります。

脇の下の色素沈着に変化を感じることができたのは、塗りだしてから1ヵ月ほどたってからです。

あれほど酷かった脇の黒ずみですが、アットベリーでここまで改善しました！
一番効果があったのが脇の下に入っていた黒い線。
これは構造上できるシワのようなものだと思っていたけれど、どうやら違っていたようです。

3日ほどで効果があれば嬉しいのですが、何せ治したいのは肌の色素沈着。

蓄積したメラニン満載の皮膚が剥がれ落ちるのを気長にケアしていくしかないのです。

脇の下の黒ずみ、色素沈着の改善で、即効性がないとか効果がないという口コミも多く目にしましたが、肌のターンオーバーの仕組みを知っていれば、ある程度の時間が必要であることがわかります。

肌のターンオーバーは28日周期といわれていますが、年齢とともにこの周期は長くなっていくそうです。
年齢を重ねると傷の跡がなかなか消えないのもこのため。
しかも色素沈着を起こしている肌は、かたくなな状態。

かたくなった黒ずんだ角質を柔らかく、柔らかくしながらきちんとターンオーバーさせていくことが黒ずみ解消のポイントです。

丹念に、やさしくアットベリーを脇に塗り込むようにしていきましょう。

とにかく、しっかりと保湿をしてメラニンを生まないケアをしていかないとならないのです。

今現在の私はノースリーブも抵抗なく着れるようになりましたが、アットベリーは続けています。
また黒ずみをぶり返さないように、予防ケアとして塗り続けています。

毛穴も小さくなり、脇のブツブツもほとんど気にならない状態にまで解消しました。

脇の色素沈着を治したいのなら、すぐにケアをはじめましょう。
どんなに効果が出る人でも3週間は継続しなくては肌は白くはなりません。

思い立ったらすぐケアをはじめた方がベター。

アットベリーは汗ばむ季節も朝からしっかり塗れるので、年間通して重宝しています。
そしてデオドラントケアも万全なので、もう脇に悩まされることはなさそうです。

脇の黒ずみはもう治らない、と諦める人も多いそう。
私の体験記事で少しでも多くの人の黒ずみの悩みが解消されたら嬉しいです。