夏は薄着になる季節なので、どうしても脇が気になる女性は多いかと思います。
また、夏が訪れる前に脇の黒ずみを解消したいと思う女性もいるでしょう。
しかし自分だけの力では解消できず、中には以前よりも脇の黒ずみが気になってきたと感じる方もいます。
なかなか元通りにならない脇の黒ずみは、レーザー治療で解消できるのでしょうか?
脇の黒ずみを解消したい方やレーザー治療に関して知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
脇の黒ずみができるメカニズム
そもそも、何がきっかけで脇の黒ずみができてしまうのでしょうか?
脇の黒ずみは、このようなメカニズムによって作られます。
刺激
カミソリや毛抜きなどを使用したムダ毛処理や、衣類や下着の擦れによって脇の下の肌に刺激を与えてしまいます。
刺激を受けた脇の下の皮膚は、肌を守ろうとメラニン色素を生成します。
メラニン色素が生成されることで、脇の下はどんどん黒ずみをおこしてしまいます。
毛穴の汚れ
脇の下には体の他の部分に比べて、多くの汗腺があります。
気温に限らず汗をかきやすい場所であるため、毎日洗っていても皮脂や古い角質が溜まりやすいという特徴があります。
また、制汗スプレーやパウダーなど汗を抑える成分を配合したものは、毛穴を詰まらせる効果で脇汗をとめているため、毛穴詰まりの原因にもつながります。
これが綺麗に落ちないままだと毛穴に汚れが溜まっていき、その汚れが目立ってしまい、脇の黒ずみの原因になります。
色素沈着
肌に多くの刺激を受けると、毛細血管に負荷がかかってしまいます。
この負荷が大きいほど脇が黒ずんでいき、肌がカサカサしていく場合もあります。
色素沈着はカミソリや衣類の刺激、保湿ケア不足や摩擦の起こる動きなどによって生じやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ
女性は妊娠や出産、ストレスや過剰なダイエットなどにより、ホルモンバランスが乱れることがあります。
エストロゲンの分泌が過剰になると、メラニン色素の活動も活発になっていき、これにより脇の下に直接的な刺激を与えなくても黒ずみを起こしやすくなります。
脇の黒ずみにはレーザーが効果的?
脇の黒ずみ対策には多くの方法があります。
しかし、脇の黒ずみができた原因やタイプが異なればその対策方法も変わっていくため、誰でも同じ方法で解消できるとは限りません。
1日でも早く確実に脇の黒ずみを解消したいなら、レーザー治療が効果的でしょう。
ただ、レーザー治療は最終手段であり、できる場所も美容皮膚科やクリニックでしか行えません。
そこで、美容皮膚科やクリニックで治療できる脇の黒ずみタイプをご紹介します。
・レーザー治療(メラニン色素による沈着)
・レーザー脱毛(埋没毛)
・ピーリング(皮脂や角質の除去)
・治療薬(メラニン色素による沈着)
美容皮膚科では、脇の黒ずみの状態からどの治療が最適かを判断していきます。
治療法の隣に書いてあるのが対処できる黒ずみの原因ですが、これらが混ざっている場合は複数の方法で脇の黒ずみを解消していきます。
そのためレーザー治療を希望していても、黒ずみの原因が異なればレーザー治療ができない場合もあります。
脇の黒ずみの原因からできる治療法とは
脇の黒ずみの原因によって、どんな治療が行われるのかを説明していきます。
レーザー治療
メラニン色素による色素沈着が原因で脇の黒ずみとなった場合、レーザー治療が効果的です。
状態によっては、美白クリームや治療薬と一緒に治療していきます。
レーザー治療は脇にレーザーを直接照射し、皮膚の奥のメラニン色素を破壊します。
肌の表面の黒ずみ除去を行うピーリングでは、皮膚の奥にあるメラニン色素には届かないため、即効性が高い治療となります。
レーザーは照射した時点で奥のメラニン色素が破壊されていき、短時間で肌を綺麗にする効果があります。
レーザー脱毛
脇の黒ずみの原因が埋没毛だった場合、レーザー脱毛が効果的です。
脇の下は刺激に弱く、カミソリやワックスなどの脱毛の刺激でも黒ずんでしまいます。
頻繁に処理するとその分刺激も受けているため、自己処理による刺激を減らしたい場合はレーザー脱毛が良いでしょう。
これによって、半永久的にムダ毛が生えてこなくなり、脇の下にかかる負担を減らせるでしょう。
また、埋没毛による脇の黒ずみも解消できます。
ピーリング
皮脂や角質の除去の効果の高いピーリングは、薬の力を使って皮膚の角質層から表皮の上層部を剥がれやすくして、肌のターンオーバーを促す効果があります。
この作用によって脇の黒ずみやくすみ、毛穴の開きなどの解消が期待できます。
美容皮膚科で行うピーリングは刺激が少ないため、赤くなりにくいのが特徴ですが、肌の状態によってはできない可能性があるので事前に相談してみましょう。
治療薬
メラニン色素による沈着が起こっている場合、その治療薬として以下のものが処方される場合があります。
・ハイドロキノン
・トレチノイン
ハイドロキノンはメラニン還元作用があり、美白効果の高い成分が配合されています。
その成分はアルブチンの約10倍~100倍とも言われています。
トレチノインは角質を剥がしてメラニンの排出を促す作用があり、皮膚の再生促進効果が期待されていますが、刺激が強いため合わない方もいます。
飲み薬ではビタミンC誘導体やトランサミンなど、メラニンの元になる活性酸素を除去する働きや色素沈着抑制効果のあるものが処方されることがあります。
このように脇の黒ずみの原因によって治療法は異なりますが、ピーリングや治療薬では即効性が低く、脇の黒ずみを早急に解消するのは難しいでしょう。
やはり、レーザー治療や脱毛が最も早く脇の黒ずみ解消には望ましい治療であると言えるのではないでしょうか。
レーザー治療の流れや注意点
色素沈着による脇の黒ずみを解消する場合、レーザー治療が最適な方法ですが、どのような流れで治療をしていくのでしょうか?
レーザー脱毛の流れやこれらの注意点と合わせてご紹介します。
レーザー治療(脱毛)の流れ
①カウンセリング
②レーザー照射
③アフターケア
最初にカウンセリングで脇の黒ずみの状態や、どのくらいまで綺麗にしたいのかなど、治療後のイメージを合わせていきます。
それと同時に肌の状態も見ていき、レーザー治療(脱毛)のリスクや費用についても相談します。
カウンセリング後にレーザー照射を行います。
麻酔や注射もないため、その場で横になるだけで済みます。
黒ずみを落としたい部分にレーザーを照射し、数分間の照射で終了します。
痛みに関してですが多少痛みは生じてしまうため、痛みに弱い方は事前のカウンセリングで相談しておくと良いでしょう。
レーザー照射後は赤みや痛みを感じるため、きちんとクールダウンすると良いでしょう。
1回の治療は数分で終了しますが、状態によって数回通う場合もあります。
基本的には1回~10回程度でほぼ綺麗になるでしょう。
レーザー脱毛も同じ流れで治療を行いますが、脱毛の場合は自己処理せずに受診する必要があるので、覚えておきましょう。
うぶ毛の状態だとレーザー脱毛の効果を感じにくいので、なるべく毛がしっかりと生えたタイミングが望ましいです。
またレーザー脱毛の場合は1回で終わることがなく、数回~数十回通う必要があります。
注意点
・保険適用外なので費用がかかる
・完全に綺麗になるとは限らない
・紫外線に注意する
レーザー治療(脱毛)は健康保険適用外なので、全額負担で治療を行います。
そのため1回の治療が約5,000円~15,000円程度かかり、回数を重ねていけばその分費用もかかってきます。
また、1回の治療では思った程効果がなく、数回治療を行っても完全に元通りにならない場合も稀にあります。
レーザー治療によってメラニン色素が破壊された状態となったため、紫外線などの刺激にも弱くなっています。
レーザー治療した部分にまた紫外線を浴びてしまうと、肌の奥でまたメラニン色素を生成するように指令が出されてしまうため、なるべくその部分は日に当たらないように配慮しましょう。
レーザー脱毛に関しては、費用がセット価格で5回や10回などで選べる場合もあります。
美容皮膚科によって変わるので、事前に確認してみましょう。
脇の黒ずみに関しての原因や理由、またレーザーで解消できるかについて説明していきました。
脇の黒ずみが出来てしまう原因は様々であり、その原因によって対処法も異なってきます。
脇の黒ずみは美容皮膚科のレーザーが最も即効性があり、綺麗な脇を手に入れられますが、脇の黒ずみの状態によっては費用もかかります。
しかし、自己流の改善方法ではさらに脇に刺激を与え、黒ずみをひどくしてしまう可能性もあるので適切な方法で黒ずみを解消していきましょう。