薄着になる季節が訪れると、脇のニオイや黒ずみを気にする女性が増えてきます。
ムダ毛処理をきちんと行っていても、脇の下が黒ずんでいると処理していないように見られるだけでなく、ニオイが強いのではないかと思われることもあります。
実際に脇のニオイと黒ずみには、関連性があるのでしょうか?
目次
脇の黒ずみの原因とは?
脇の下はとてもデリケートな部分であり、様々な刺激から黒ずんでいきます。
脇が黒ずんでしまう原因は以下のことが考えられます。
カミソリなどの自己処理
脇の下のムダ毛を処理する際にカミソリを使う方が多いと思いますが、肌にカミソリが当たるだけでも刺激になってしまいます。
頻繁にカミソリで自己処理を行っていると、摩擦で肌へのダメージが蓄積されていきます。
すると、肌が刺激から皮膚を守ろうとメラニン色素を形成していき、その色素沈着によって皮膚が厚く黒ずんでしまうのです。
毛穴詰まり
脇の下には多くの皮脂が分泌しているため、毎日丁寧に洗っていても古い角質が詰まりやすくなります。
毛穴に古い角質が詰まってしまうと、その部分が黒く酸化していき、肌がぶつぶつと黒ずんだように見えてしまいます。
また、毛穴が開いた状態で制汗スプレーなどを頻繁に使用していると、毛穴に汚れが溜まりやすくなります。
乾燥
脇の下は汗を多く分泌するため保湿が必要ないと思われたり、保湿しなくても平気だと思われたりしますが、セルフケアや脱毛を行った後の肌は乾燥しやすい状態です。
乾燥した肌をそのままにしておくと、些細な刺激にも敏感になっていき、その刺激から肌を守るために皮膚を厚くしていき、徐々に黒ずんでしまいます。
ターンオーバーの乱れ
ホルモンバランスや生活習慣などの変化によって、肌のターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が徐々に蓄積された状態になり、その部分が黒ずんでいきます。
ターンオーバーの乱れた肌は古い角質が肌に残った状態となるため、黒ずんでしまうのです。
脇のニオイとの関連性は?
脇の黒ずみに関しては上記が原因として考えられますが、脇のニオイと黒ずみに関連性はあるのでしょうか?
脇のニオイが強いと脇が黒ずんでいくと思う方もいるかもしれませんが、
また、制汗スプレーやシートなどは汗を抑制させる働きがあり、これによって脇の下の新陳代謝も抑えられてしまうため、正常なターンオーバーができなくなってしまいます。そのため、脇の下の黒ずみと脇のニオイの直接的な関連性はないと考えて良いでしょう。
脇の下の汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。
エクリン汗腺は人間の体に分布している汗腺であり、日常的に汗をかくのはこのエクリン汗腺からの汗となります。
全身に広く分布していて、その数は平均350万個とされています。しかし、この汗腺が全て機能していることはなく、その一部が活動的になって汗をかいていると考えられています。
このエクリン汗腺は体温を一定に保つための温度調節や精神的な発汗、熱いものや辛いものを食べた時など味覚に関連した汗をかき
その汗は99%が水分、1%が塩分やカリウムでできているため、サラサラでニオイがほとんどないのが特徴です。
一方のアポクリン汗腺は、汗の70%~80%が水分で残りはタンパク質やアンモニア、鉄分や脂肪酸、糖質などが含まれた物質となります。
アポクリン汗腺から分泌された汗は乳白色もしくは薄い黄色であり、皮膚の表面に出てくると常在菌によって分泌され悪臭を放ちます。
「脂汗」と呼ばれることもあり、粘着度の高い汗です。ホルモン分泌によって大きく影響を受けやすく、成長ホルモンが活性化してくると一気に発達していきます。
主に脇の下や耳、乳首や肛門付近に多くあり、全身にないのが特徴です。
このように脇の下には汗腺が2種類あり、それぞれ特徴が異なることが分かります。これらの汗腺が活発であっても脇の下の黒ずみを引き起こすわけではありませんが
アポクリン汗腺からの分泌が強いニオイを引き起こすため、その分制汗スプレーやシートを頻繁に使用する機会も増えてしまいます。
そのため、直接的な関連性はなくても使用方法を見直したり、ケアやお手入れをきちんと行ったりすることで、黒ずみの改善につながります。
脇の黒ずみの解消法は?
脇の黒ずみを解消するための方法は、どのようなものがあるのでしょうか?
処理方法を見直す
カミソリや毛抜きなどを使った自己処理は、肌に大きな負担を与える場合があります。
カミソリなどで脇の下のムダ毛を処理する場合、シェービングフォームやソープを使用して、肌に直接カミソリの刃が当たらないようにしましょう。
毛抜きはムダ毛と一緒に肌を挟んで傷付けてしまう可能性があるので、使用を控えましょう。
自己処理後は、肌をきちんと保湿することを忘れないようにしてください。
脱毛エステやクリニックなどの施術も肌への負担を減らせます。
クレンジングを行う
脇の下は毎日洗っていても汗をかきやすい部分であるため、毛穴も詰まりやすくなります。
そのため、定期的に脇の下をクレンジングすると良いでしょう。
脇の下のクレンジングには、ボディスクラブやピーリング、オイルクレンジングなどが効果的です。
脇の下専用のクリームであれば、刺激も少ないので最適でしょう。
しかし、これらのクレンジングも頻繁に行ってしまえば肌への刺激になりかねません。
毎日使うのではなく、1週間に1回~2回を目安に行うと徐々に綺麗になっていくでしょう。
制汗スプレーの使用を見直す
見出しタイト制汗スプレーはその商品によって毛穴詰まりを起こしやすいものがあります。
毛穴が詰まりやすいものを頻繁に使用していると、毛穴がどんどん詰まってしまい、そこが酸化して黒ずんでしまいます。
そのため制汗スプレーの成分を確認し、使用頻度を少なくしていきましょう。
もし汗が気になるようであれば、デオドラント効果の高いレモングラスやローズマリーなどの精油を使用したり、焼きミョウバンで自作のスプレーを作ったりすることで、低刺激で気になる汗のニオイを抑えられます。
服装を見直す
脇の下は摩擦に弱い部分であり、服の摩擦によって脇の下が黒ずんでしまいます。
洋服だけでなく下着の摩擦も黒ずみの原因になるため、洋服のデザインや生地を見直してみましょう。
また補正下着も締め付けがきつすぎると摩擦が起こりやすくなります。
なるべく綿素材のものを選びましょう。
市販の対策グッズを使う
脇の下の黒ずみが気になる女性が多いことから、脇の下の黒ずみ対策グッズも多く販売されています。
美容皮膚科や美容クリニックに通うという手段もありますが、料金が高いため誰でも通えるというわけではありません。
脇の下は特に敏感な部分であり、些細な刺激が黒ずみを引き起こすので、少しでも刺激が少ないものがおすすめです。
また、商品によって配合されている成分が異なってくるので、何を重視したいのかで選ぶと良いでしょう。
脇のニオイと黒ずみの直接的な関係はないものの、脇にニオイを気にしすぎたり過剰なケアによって黒ずんでしまったりする可能性があります。
そこに脇の下の黒ずみに特化したクリームを使用すると、黒ずみ解消の近道になるでしょう。
もう一度、お手入れ方法を見直してきちんとケアを行うようにしましょう。