脇の色素沈着は、一旦なってしまうと治るまでに時間がかかるものです。
しかしながら、きちんと日頃のケアを見直すだけでも改善することはできないことでもありません。
脇の色素沈着を治す方法について、自宅でできるセルフケアから皮膚科での治療についてをまとめます。
脇の色素沈着、黒ずみに悩まれている方は参考になさってみてください。
目次
脇の色素沈着の原因3つ
脇の色素沈着の原因は、大きく3つに分けることができます。
自分の色素沈着のタイプを知っておくことが、治すためには重要です。
また、皮脂も沢山分泌されるのでおのずと毛穴に皮脂が酸化したものが蓄積したり、汚れが詰まったりすることがあります。
また、汗を気にして使用する制汗剤の粒子などが詰まってしまうことでも起こるのが、この色素沈着(黒ずみ)です。
しっかりと毛穴の汚れが落ちていないことが、根本的な原因といえます。
毛抜きで抜いたり、カミソリの刃が古いもので剃毛したり、ムダ毛の生え方に逆らって剃毛するなどを繰り返すことで、埋没毛はおこります。
皮膚の中でムダ毛が伸びてしまい、渦を巻くこともあるので、どうしても脇の皮膚の表面からも目立ちます。
埋没毛になると、カミソリでケアしても綺麗な脇にはなりません。
色素沈着(黒ずみ)の最も多いとされる原因は、脇の皮膚の乾燥によるものです。
脇の乾燥を招く主な原因も、実は脇のムダ毛の自己処理であることが多く、適切でないカミソリや毛抜きでの自己処理を繰り返すことで、脇の皮膚への負担や刺激が重なり肌はダメージをうけます。
肌にダメージを受けると、メラノサイトが暴走してメラニンが大発生。こうなることで脇が色素沈着(黒ずみ)を起こしてしまうのです。
色素沈着のレーザー治療
脇の色素沈着(黒ずみ)を治す方法として、レーザー治療があります。
レーザー治療は、美容外科や美容皮膚科で受けることができます。
脇の色素沈着(黒ずみ)に主に使用されるのは、レザートーニングというレーザー治療です。
色素沈着(黒ずみ)を起こしている「メラニン」に反応して破壊します。
このレーザー治療は、脇のお肌への負担も少なく敏感肌の方でも施術を受けることができます。
しかしながら、若干の痛みが伴うこともありますので注意しましょう。
一般的には色素沈着(黒ずみ)を治すまでに、4回から10回程度は通院が必要になります。
通院する回数には、色素沈着(黒ずみ)の度合や体質など、個人差もあります。
こちらもあくまで個人差があるので、レーザー治療の前には事前のカウンセリングをきちんと受けましょう。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、毛穴詰まりが原因の色素沈着(黒ずみ)に効果があります。
美容皮膚科での施術が可能です。
ケミカルピーリングは、古くなった角質を除去して肌のターンオーバーを正常化していくのが目的の治療方法です。
5回治療を受けた後で、脇の色素沈着(黒ずみ)の状態を見ながら、治療継続を考えていきます。
レーザー治療と比較すると、色素沈着(黒ずみ)解消までの時間も長くかかります。
また施術を受けた後の肌は、とてもデリケートな状態になるので、きちんと紫外線や摩擦からも保護することが必要になります。
1回のみの治療ということはほとんどなく、どのクリニックも5回程度のコース治療を設けているところが多いです。
ハイドロキノンやトレチノインの処方
脇の色素沈着(黒ずみ)には、ハイドロキノンやトレチノインの塗り薬が処方されることも多くあります。
2種類の効能をうまく利用して、色素沈着(黒ずみ)を解消していきます。
主にメラニン色素を生み出す細胞を減らし、色素沈着(黒ずみ)を薄くしていく効果があるといわれています。
ターンオーバーの改善に効果があるといわれています。
いずれも肌への負担が大きく、妊娠の疑いがある人や妊婦さんは使用することができません。
妊娠中に脇の色素沈着(黒ずみ)が気になりだす人も、ホルモンの影響によって多いものですが、自己判断で使用しないように気を付けましょう。
またお肌トラブルを起こす人もいるので、使用には注意が必要です。
保険適用外の薬品になるため、費用は実費負担です。
※ハイドロキノン1,500円~5,000円 トレチノイン2,000円~8,000円程度です。
塗り薬は美容皮膚科などでなくても、通常の皮膚科でも処方が可能です。
カウンセリング費用なども考慮すると、皮膚科の受診の方がコストを抑えることができます。
脇の色素沈着(黒ずみ)をセルフケアで治す方法
クリニックの情報を知っていても、セルフケアで改善できたら・・・と考えている人は多いものです。
自宅で脇の色素沈着(黒ずみ)を治す方法はあるのでしょうか?
脇の色素沈着(黒ずみ)を治す方法は、色素沈着(黒ずみ)のタイプによって変わってきます。
そして日頃の生活習慣も、もう一度見直してみましょう。
まずは根本的な生活習慣の改善が脇の色素沈着(黒ずみ)を治すのには必要なのです。
1.ムダ毛の自己処理は注意深く
脇のムダ毛の自己処理は、注意深く行いましょう。
ほとんどの脇の色素沈着(黒ずみ)の原因は、脇のムダ毛自己処理が原因となっていることは明らかです。
カミソリはなるべく刃の新しいものを使用し、使用した後は清潔な場所で乾燥させておくこと。
浴室に置きっぱなしにするのはやめましょう。
そして毛抜きで抜くのは、どうしても仕方のないとき以外は絶対にやめておきましょう。
毛抜きでの自己処理は、途中で毛が着れてしまったり、毛穴に大きな負担がかかってしまうからです。
埋没毛になると、脇の色素沈着(黒ずみ)解消はとても難しくなりますので注意してください。
2.脇のこすり洗いはやめよう
脇の色素沈着(黒ずみ)が気になってしまう人は、ゴシゴシとこすり洗いをしてしまいがちです。
しかし、これでは更に脇の皮膚へ刺激を与えてしまうことになってしまいます。
脇の毛穴汚れは綺麗に落としたいところではありますが、過度の力を加えないように気を付けましょう。
専用化粧水などで拭き取るのもよいでしょう。
3.下着や衣類のサイズにも気を付けよう
下着や衣類の摩擦も、脇の色素沈着(黒ずみ)の原因のひとつです。
普段から締め付けの強い下着や衣類は避けておいた方が無難です。
4.脇もしっかりとスキンケアを
脇は汗をかきやすいイメージが強く、乾燥しやすい部位であることはあまり知られていません。
入浴後はしっかりと保湿をして、スキンケアする習慣づけをしましょう。
きちんと保湿を続けるだけでも、肌のターンオーバーは正常化しやすくなり、脇の色素沈着(黒ずみ)解消への近道になります。
脇の色素沈着(黒ずみ)を治すコスメ
最近では、脇の色素沈着(黒ずみ)に特化したコスメにも注目が集まっています。
色素沈着(黒ずみ)を解消することを目的としているので、保湿効果だけでなく、美白効果にも効果のある成分が配合されています。
ネットなどでは、ニベアや馬油やワセリンなども脇の色素沈着(黒ずみ)に効果があるなどとされていることもありますが、これらがそういわれるようになったのは、その保湿効果の高さを意識してのことでしょう。
あくまで色素沈着を治すのには、保湿以外にも美白作用が必要になることを忘れないようにしましょう。