脇の黒ずみを治すのに、レモンが使えるという話を聞いたことはありませんか?
レモンといえば、肌によいとされるビタミンCの宝庫。
最近では、脇の黒ずみにレモンを使うと治るという口コミが話題になっているようです。
どうやら、ビタミンCとクエン酸が美白対策になるのだとか・・・。
この記事ではレモンで脇の黒ずみが消せるのか、そしてクエン酸でのピーリングについてもまとめていきます。
目次
レモンで脇の黒ずみを消せるのか
レモンに含まれているビタミンCには、黒ずみを治すためにも役立つ作用があります。
・メラニンを漂白還元する
・コラーゲンの生成を促す
・抗炎症作用
・ビタミンEの合成促進、血行をよくする
脇の黒ずみの根本的な原因は、摩擦による刺激や肌へのダメージの積み重ねでメラニンが沢山生成されたことにあります。
ムダ毛の間違った自己処理や、肌の摩擦、皮脂汚れの毛穴づまりなど原因は様々ですが、いずれも結果的に脇の色素沈着を起こす原因とされています。
ビタミンCは作り出されようとするメラニンを抑制して黒ずんで色素沈着になることを抑えつつ、すでに出来てしまった黒ずみには漂白還元作用が働き、黒ずみが緩和すると考えられています。
またコラーゲン生成をも促すので脇の肌をふっくらとハリのある状態へと導く作用も、ビタミンCは持ち合わせています。
抗炎症作用の働きで、肌の炎症が起こりにくくなり、細菌感染も防ぐことができるので脇の黒ずみ対策に効果があるかもしれません。
クエン酸で角質ケア?
そしてレモンに含まれるクエン酸にも、脇の黒ずみに効果的な作用があります。
・皮脂汚れを落とす作用
・黒ずみ(色素沈着)の抑制
クエン酸は水回りのお掃除などでも大活躍する成分ですね。
脇に蓄積した古くなった角質をピーリングして、色素沈着を抑える作用があるといわれています。
レモンに含まれるクエン酸によってピーリングし、ビタミンCで抗炎症、そして美白効果を期待する、というのが脇のレモンパックの基本的な考え方といえます。
レモンを使った脇の黒ずみケアとは
脇の黒ずみ対策には、レモンは「パック」として使用されます。
食べたり、絞って飲むというわけではありません。
脇の黒ずみに直接貼り付けて使用します。
事前にシャワー、入浴などを済ませておきましょう。レモンは輪切りにして、脇の黒ずみ部分に貼っていきます。
10分ほど放置して、レモンをはがして洗い流せば完了です。
しかしながら、実際にはレモンのPh値から見ると酸性が強く、肌の角質層までをも溶かしてしまう可能性があるのも事実です。
レモンパックの際に、脇に刺激を感じる場合には速やかにパックを中断してください。
これではかえって脇の肌に刺激を与えることになってしまい、黒ずみ対策は悪循環になってしまいます。
レモンに含まれる「ソラレン」に注意
朝飲むことがブームとなったスムージー。
でも使用する素材には注意が必要だということを知っていますか?
それは、摂取すると健康や美容どころか、逆に紫外線を吸収しやすくする成分を持つ野菜や果物が存在するからです。
「ソラレン」という成分は、光毒性物質とも呼ばれています。
野菜や果物などに含まれている成分ですが、紫外線吸収を高めてしまうといわれています。
皮膚細胞の奥底で皮膚細胞遺伝子にまでダメージを与え、肌の内側での紫外線吸収をすることでシミや色素沈着もおこしやすくなります。
つまりレモンパックを行った後は、紫外線吸収も高まる状態になっているということです。
そのため、万が一太陽にさらされてしまえば、メラニン生成も促進し、さらに脇が黒ずむということ。
実際に、レモンパックをして肌トラブルを起こしたという口コミも少なくないので、知識のひとつに留めておく程度がよいのかもしれませんね。
クエン酸の粉末での脇の黒ずみ対策について
レモンで知ったクエン酸のピーリング効果。
市販されているクエン酸の粉末を利用しての脇の黒ずみ対策は効果があるのでしょうか?
風邪の初期症状の時には、水にといて水分補給に飲むことも可能です。ドラッグストアなどでも購入することが可能です。
クエン酸とは
古くなった角質のピーリング効果が期待でき、洗顔料などに含まれていることもある。
舐めると酸味が強く、水に溶かすとレモン水のような味になる。
AHA配合のピーリング洗顔料も以前とても人気がありました。
古くなった角質を剥がす手助けをしてくれるので、洗った後は肌の質感がつるつるになるのが特徴です。
ピーリング効果は実感していましたが、とても「強め」な作用が印象的。
継続して使用すると、肌の角質化を招くのではないかなと感じています。
ただ、クエン酸を使用しての黒ずみ対策への希望は、その「ピーリング効果」のみです。
つまり、クエン酸を脇のピーリングに使用して効果があるのは「角質が溜まった色素沈着」による黒ずみの人。
乾燥が原因となっている脇の黒ずみの場合には、逆効果になることがほとんどですので注意が必要です。
クエン酸で作るピーリング水での脇の黒ずみケアとは
市販のクエン酸と水を用意します。
クエン酸1に対して水を10の割合で混ぜ合わせます。(クエン酸10gなら水100ml)
出来上がったピーリング水を脇の黒ずみ部分に塗ります。
5分程度放置したら、洗い流して完了です。
ピーリング水は手で塗り込んでも、コットンに含ませて塗布しても、スプレーボトルに入れて使用してもかまいません。
脇の黒ずみへの効果を高めたいからといって、クエン酸の濃度を濃くするのはやめましょう。
クエン酸濃度が高くなると、酸性も強くなるので肌に大きな負担がかかってしまいます。
二の腕の裏側にピーリング水を塗り、24時間変化がなければ使用してかまいません。赤みなどが出た場合は、すぐに使用をやめましょう。
クエン酸のピーリング水は、それなりに効果を感じるひとも多いかもしれませんが、肌には相当な負担がかかることは避けられません。
実際に行う場合には、自己責任で使用するようお願いします。
刺激も強いので継続して日々使用することはできませんし、頻繁に行うことでさらに脇の黒ずみが悪化する原因になることも考えられます。
脇の黒ずみは1つのケアでは治らない?
脇の黒ずみの原因は1つではありません。
主な原因は毛穴が詰まる、肌へのダメージが原因で角質が厚くなっているもの、埋没毛です。
そして、いずれの脇の黒ずみもこれらの1つだけの原因で起こっているとも限りません。
例えば、毛穴づまりと角質のW黒ずみや、埋没毛と角質のW黒ずみが起こっていることが多いのです。
ムダ毛の処理で肌に負担をかけすぎない、保湿はしっかりする、清潔を保つ、なども意識して改善していくことが必要です。
レモン・クエン酸による脇の黒ずみ対策まとめ
レモンもクエン酸も、脇の黒ずみに効果を発揮する成分や特徴を持っているのは事実です。
しかしながら、どちらもきれいに脇の黒ずみを治し、なおかつ肌にもやさしい、という有効な方法ではありません。
脇の皮膚は、体の中でも薄くてデリケートな部分です。
その分、過度のケアをしようとすると肌自体が荒れてしまい、黒ずみ以上に肌荒れで脇が汚くなってしまうということも。
急なアウトドアや水着の予定で、慌てて実行しないようにしておきましょう。
脇の黒ずみにはレモンやクエン酸でケアするよりも、手持ちの美白クリームでしっかりと保湿を続ける方がいいかもしれません。
一部の人には肯定されているケアではありますが、誰にも有効な手段ではないことを覚えておいてください。